ローソンとローソンとフォース

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今週(4月27日~5月3日)のニュージーランドで気になったニュース3本は、F1で正ドライバーの座を目指しているリアム・ローソンの思い、NZでも取り上げられた日本のオーバーツーリズム、建築の賞を受賞したホビットンです。

リザーブドライバーの苦悩と成長

最初のニュースは、F1レッドブルとRBのリザーブドライバーを務めるNZ出身の22歳の新鋭、リアム・ローソンについてのNZヘラルドによる記事です。同じくリザーブだった昨シーズンはダニエル・リカルドのけがによって5レースに出場して3レースでチームメートの角田裕毅を上回るなど好走しましたが、今季はこれまでのところチャンスを与えられていません。

歯がゆい日々を過ごしていると思いますが、ローソンは過去の失敗について「状況を考えすぎるとミスをすると学んだ」などとして「自分でコントロールできないことは気にしないことができるようになった」と分析してます。そして、現状についても「フラストレーションがたまることもあるが、特にNZから来てF1を目前にしていることが貴重な経験だということは分かっているので、チャンスに恵まれていると思うようにしている」とかなり冷静に語っていました。ドライバーのポジションについては様々な思惑が交錯しているようですが、ぜひチャンスをつかんでほしいと思います。

日本のオーバーツーリズムと移民問題

次はおじさんらしく(?)、ダジャレになってしまいますが、観光に話題を移そうと思います。見事な富士山が見えると話題になった富士河口湖町のローソンがオーバーツーリズムに悩まされ、富士山が見えないようにシートなどで隠すことにしたという話題がCNNAPの報道としてNZでも取り上げられました。

オーバーツーリズムは特にポスト・コロナには世界的に問題になっていますが、私が住むオークランドではそれほど実感が沸きません。むしろ、現実がどうなのかは別として、このような事例を通じて観光客の「せい」というイメージが定着するというところや、マナーなどが「いい」観光客だけを選んで受け入れることができないということが、NZでも「問題」となっている移民と根は同じような気がして、考えさせられました。

ホビットンと5月4日 つなぐチーフス

最後はまさしく観光地の話題(とダジャレ)で、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのロケ地をテーマパーク化した「ホビットン」がリニューアルされ、地元の建築賞を受賞したというニュースです。小人族であるホビットの家の中が人間サイズでも楽しめるようになったことが評価されたようです。

NZでロケが行われた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、地元出身のピーター・ジャクソン監督の作品ということも相まって、NZではかなり推されています。特にホビットンがあるワイカト地方を本拠地としているスーパーラグビーのチーフスはハーフタイムのドローンショーでも映画にちなんだ演出をしたりしています。

さて、私はここに来る前に『ホビット』3部作やアマゾンの『力の指輪』を含め、一通り「予習」をしてきましたが、ホビットンは行ったことがありませんし、正直言って『スターウォーズ』シリーズの方が好きです。というわけで、きょうは「May the force (fourth) be with you」という作中の名台詞のダジャレにちなんだ5月4日、世界的なスターウォーズ・デーです。チーフスも本日夕方のホームでの試合で作品にちなんだイベントをやるそうで、スタジアムに来場するファンにコスプレを呼び掛けたりしています。対戦相手はなんとウェスタン・フォースです。さすがとしか言いようがないですね。

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