ヨットレースのセールGPシーズン5第9戦は、フランスのサントロペで開催されました。9月12、13日の日程でしたが、雷雨予報のため2日目のレースが中止となり、初日の結果がそのまま大会順位となるという異例の展開となりました。この結果、チームニュージーランド「ブラックフォイルズ」は2位となり、総合順位で首位に返り咲きました。
風読みにくく、混戦に
ブラックフォイルズは前戦のサスニッツ大会でオーストラリアに61ポイントで並ばれ、2位に後退していました。今大会は全12チームが参加し、初日にフリートレースが4レース行われました。風は時速26~35キロと高速のTフォイルには十分でしたが、海面によって風速・風向き共に大きな差があり、風が読みにくい難しいコンディションとなり、大会史上稀に見る混戦となりました。
第1レースはブラジルが好スタートを切る中、ブラックフォイルズは悪くないスタートだったものの、5位集団で第1マークを周回しました。第2ゲートではオーストラリアが1位、イギリスが2位でした。
ブラックフォイルズは第4レグで3位に浮上。しかし、最終マークでペナルティを喫してしまい、スペインとデンマークに抜かれ5位でのフィニッシュとなりました。このレースを制したのはオーストラリア、2位にはイギリスが入っています。
第3レースでイタリアが初勝利
続く第2レースはアメリカがボートトラブルに見舞われ出走できず、11艇でのレースとなりました。ブラックフォイルズは3位でスタートして第1マークを2位で回ると、首位のカナダと激しい接戦を繰り広げます。第5レグでカナダとは逆の海面に出て首位に浮上し、そのまま1位でフィニッシュしました。2位はカナダ、3位はスペインでした。
第3レースではブラジルがトラブルで出走できず、再び11艇に。ブラックフォイルズは好スタートを切りましたが、コース取りが裏目に出て第2レグで6位に後退してしまいます。レース中盤にはイタリアが首位に立ち、ブラックフォイルズはゲート4で3位まで浮上します。ジミー・スピットヒルCEOが率いて今季から参戦しているイタリアがそのままフリートレース初勝利を飾り、2位はスペイン。ブラックフォイルズは3位に入りました。
ブラックフォイルズ初日2位
この日最後の第4レースで、ブラックフォイルズはスタートに失敗し8位と出遅れ、操船ミスが相次ぐ混戦となりました。第3ゲートではドイツが首位、イギリスが2位、スイスが3位を占め、ブラックフォイルズは5位となりました。
ゲート5ではブラックフォイルズとオーストラリアがニアミスし、オーストラリアにペナルティが与えられましたが、フィニッシュはオーストラリアが4位、ブラックフォイルズは5位に終わっています。このレースはイギリスが1位、ドイツが2位、ブラジルが3位でした。
総合順位は、イギリスが31ポイントで首位に立ちました。ブラックフォイルズは1ポイント差の30ポイントで2位。3位は25ポイントのスペインで、総合首位を争っていたオーストラリアは19ポイントでまさかの5位に沈んでいました。
2日目中止、優勝はイギリス
しかし、大会主催者は落雷の予報が出たとして、2日目の全レース中止を発表。ヨットはマストがあるために落雷被害を受けやすく、昨年はアメリカズカップの挑戦艇を決めるルイヴィトンカップのレースが一部中止となりました。
この結果、今大会は初日の順位がそのまま大会結果として適用されることになりました。この大会で2位に入り、9ポイントを獲得したブラックフォイルズは、総合ポイントを70点とし、前大会でオーストラリアに奪われた総合首位の座を奪還しました。今大会を制したイギリスは68ポイントで総合2位に浮上。今大会5位に終わったオーストラリアは67ポイントで総合3位に後退しました。
次回大会は1週間後の9月20、21日にスイスのレマン湖で開催されるジュネーブ大会です。



