2024スーパーラグビー・パシフィック第8節は3分の1のチームが休むバイウィークの2週目でしたが、かなり盛り上がりました。最大の注目カートは開幕6連勝のハリケーンズと昨年のレギュラーシーズン首位のチーフスのニュージーランドダービーマッチでしたが、ハリケーンズが一時チーフスに逆転を許したものの地力を発揮して36ー23で勝ち、連勝を7に伸ばしました。同じくチーフスを破って今季初勝利を挙げた王者クルセイダーズはバイを挟んで連勝を狙いましたが、延長戦の末にドロップゴールでワラターズに40ー43で衝撃的な逆転負けを喫しました。一方、モアナ・パシフィカは17ー14でレッズを降し、初のシーズン3勝目を挙げました。
チーフス一時逆転したものの力負け
ホームのウェリントンにチーフスを迎えたハリケーンズが序盤からゲームを支配します。特にスクラムは強力で、同じくスクラム自慢のチーフスを全く寄せ付けず、ゴール前に攻め込んでから連続でペナルティを奪います。ただ、チーフスもボールを回すとSOダミアン・マッケンジーを中心に華麗なつなぎを見せて食い下がり、前半は17ー13のハリケーンズリードで折り返します。
後半開始早々はチーフスペースで、マッケンジーのPGで1点差とすると、49分にはWTBエモニ・ナラワのトライで逆転に成功します。しかし、地力で勝ったのはハリケーンズ。57分にSHのTJペレナラがこの日2本目のトライを挙げて再逆転に成功します。ペレナラはこれで通算62トライ目で、モアナのジュリアン・サヴェアの歴代最多記録に並びます。試合の最終クォーターは完全にハリケーンズペースとなり、さらに2トライを挙げて突き放します。
試合展開としてはチーフスがPGで着実に加点してくらえ付いて一時はリードするなど、スタッツ的にもほぼ互角でしたが、全体的にはハリケーンズの強さが目立ちました。特に選手層の厚さは圧巻でキャプテンのFLブラッド・シールズも「ベンチから投入された選手たちが流れを変えたことに満足している」と話していました。チーフスはフォワード戦でなかなか優位に立てなかったのが響いたうえ、FBショーン・スティーブンソンが負傷でまたもや途中退場するという懸念材料が増える形となりました。
ラストプレーで追いつかれ、延長DGで散る
クルセイダーズは敵地に乗り込んで同じく今季1勝しか挙げていなかったワラターズと対戦し、連勝を狙いました。先行チームが14回入れ替わるという激しいシーソーゲームとなりますが、終了間際にクルセイダーズが逆転トライを挙げ、コンバージョンも決まり40ー37とします。しかし、ラストプレーとなったキックオフから、ワラターズが展開したボールをクルセイダーズWTBジョニー・マクニコルが意図的ノックオン。PGが決まって同点となり、延長戦に突入すると、交代で入っていたワラターズSOウィル・ハリソンにドロップゴールを決められます。
連勝に失敗したうえに、ワラターズに今季2勝の両方を献上する形となってしまったクルセイダーズ。後半最後のコンバージョンで時間を使い切らなかったことや、意図的ノックオン判定に対する疑問などいろいろ言われていますが、ロブ・ペニーHCは「我々はまだ成長過程にあって、やるべきことはたくさんある」と語っていました。
モアナ、参戦後初のシーズン3勝目
一方、モアナ・パシフィカは北島北部のノースランドにレッズを迎えます。今季はチーフスも破っているレッズが格上と思われましたが、モアナはサヴェアの通算62本目のトライなどで前半は10ー0とリードします。後半はレッズに逆転を許しますが、相手がレッドカードを2枚受けて自滅。最終盤にSOウィリアム・ハヴィリのトライで逆転に成功します。これでモアナは2022年のスーパーラグビー参戦後初のシーズン3勝目で、ポストシーズン圏内の8位に浮上しました。
調子の上がらないハイランダーズはレベルズに31ー47で敗れて4連敗となりました。これで2勝5敗となり、順位もクルセイダーズと一つしか変わらない10位となっています。

