ヨットレースのセールGPシーズン5第8戦は8月17、18日、ドイツのサスニッツで初めて開催されました。チームニュージーランド「ブラックフォイルズ」は前戦ポーツマス大会で今シーズン2度目の優勝を果たし、総合首位に躍り出ていましたが、今大会は4位に終わって2位に後退しました。フランスが今季初優勝を飾りました。
荒れる初日、デンマークが史上初の時速100キロ超
大会初日は、時速35~44キロという理想的な風が吹き、高速のTフォイルが使用されました。前日の練習でトラブルに見舞われたブラジルが出場できず、11艇でのレースとなりました。
第1レースは 後方から好スタートを切ったイギリスに対し、ブラックフォイルズは中団7位でのスタート。第5レグでイギリスを鮮やかにオーバーテイクした地元ドイツが大歓声を受けながら首位でフィニッシュを飾りました。NZは5位。
続く第2レースはスペインが好スタートを見せる中、ブラックフォイルズは第1マークで8位と出遅れます。途中巻き返して一時は2位に浮上しますが、最終マークで操船ミスによりオフフォイルとなり、4位に終わりました。1位はイギリスで、フランス続きました。
第3レースでは、デンマークとイギリスと好スタート。デンマークはマーク1を回った直後にセールGP歴代最速となる時速103キロをマークし、セールGP史上初の100キロ超えを達成しました。
ブラックフォイルズはスタートに失敗し、最後尾となります。オーストラリアが勝利し、デンマークが2位、スペインが3位となり、NZは10位に沈みました。
ブラックフォイルズはこの日最後の第4レースで、ようやく本領を発揮します。大外から好スタートを切り、第1マークを首位で周回。そのまま逃げ切り、今大会初勝利を挙げました。
ブラックフォイルズのドライバー、ピーター・バーリングはレース後、「それまでタフな内容だったので、ようやくいいスタートができてよかった」とコメントしました。
このレースの第3レグでは、ポートタックだったアメリカが、優先艇だったスターボードタックのイギリスに衝突するというアクシデントが発生。アメリカはバウを破損し、両チームともレース続行不能となりました。
初日を終えたフリートレースの総合順位は、オーストラリアが32ポイントで首位、ニュージーランドとフランスが24ポイントで続き、ドイツが1ポイント差の23ポイントで4位、5位もさらに1ポイント差の22ポイントのスペインとなりました。
3ポイント差、決勝レースするり
大会2日目は、風速が時速20~28キロと初日より強風は落ち着いたものの、風の移り変わりが激しく、難しいコンディションとなりました。前日の第4レースでの衝突でバウが破損したアメリカは欠場となりましたが、イギリスはハルの修復が間に合い出場。10艇でのレースとなりました。
この日最初の第5レースはフランスが絶好のスタートを切る中、ブラックフォイルズはオフフォイルとなり最後尾に沈んでしまいます。第3レグで挽回を狙いますが、第3ゲート前で再びオフフォイルとなり、順位を下げました。フィニッシュでは、上位3艇が最終マーク周回でオフフォイルとなる波乱の中、イギリスが逃げ切り優勝。2位デンマーク、3位オーストラリアでした。ブラックフォイルズは9位に終わっています。
第6レースでは、イギリスがフォイリングで好スタートを切り、この日2連勝を飾る強さを見せました。ブラックフォイルズは再びスタートでフォイリングできず、5位に終わりました。この時点で総合順位は決勝レース圏内の3位と3ポイント差の5位でしたが、最終の第7レースでもスタートで出遅れ、5位に終わります。
この結果、フリートレースの総合順位は、オーストラリアが1位、イギリスが2位、フランスが3位となり、決勝レースに進出しました。ブラックフォイルズは、フランスと3ポイント差の4位で惜しくも決勝に進めませんでした。
フランス今季初優勝
決勝レースでは、マニューバリングでオーストラリアを抑えたイギリスが好スタートを切りました。2番手でフランスが続きます。
この後、オーストラリアが巻き返して首位に立ちますが、フランスがレース中盤のゲート3の手前でオーストラリアをオーバーテイク。そのままリードを広げ、今シーズン初優勝を飾りました。2位はオーストラリア、3位はイギリスでした。
この結果、シーズン総合順位では、前戦ポーツマス大会で首位に立ったブラックフォイルズが61ポイントでオーストラリアに並ばれて2位に後退しました。イギリスが58ポイントで3位、スペインが56ポイントで4位。今大会で優勝を飾ったフランスは47ポイントとなり、5位に浮上しています。
次回は9月12、13日にフランスで行われるサントロペ大会です。



