ブルーズとチーフス、ダービー制す

ラグビー

2024スーパーラグビー・パシフィックの第5節は3月23日、二つのニュージーランド・ダービー戦がありました。NZラグビーの聖地、イーデンパークで行われたブルーズ対クルセイダーズの一戦は、ホームのブルーズが26ー6で勝利し、クルセイダーズは開幕5連敗となりました。チーフスがハイランダーズをホームに迎えたもう一戦はチーフスが28ー21で追い上げるハイランダーズを振り切りました。

雨でミス多発

イーデンパークでの試合はナイターでしたが、試合開始前から激しい雨に見舞われました。前半はこの悪いコンディションもあり、両チームともハンドリングエラーなどのミスが目立ち、締まらない試合となりました。結局、トライなしの攻防で、9ー6のブルーズリードで折り返します。前節はプレースキックが乱調だったブルーズSOスティーブン・ペロフェタが40メートル超のものも含め3本とも成功し、安定感を取り戻していました。

後半は雨もほぼ上がり、コンディションは徐々に回復しました。開始早々、ブルーズが立て続けに2トライを奪います。特にショートパスをつないでディフェンスを突破した2本目は、間違いなくハーフタイム時の修正が効いたものだと思いました。ブルーズはその後、さらに1トライを挙げて試合を決め、クルセイダーズを零封してそのまま勝利しました。

ブルーズがホームでクルセイダーズに勝つのは実に10年ぶりとのことで、キャプテンのLOパトリック・トゥイポロトゥの復帰と出場100戦目を記念すべき勝利で飾ったことになります。しかし、全体的には今節もブルーズの物足りなさが目立ちました。テリトリー、ポゼッションともに60%と圧倒しましたが、ミスも多く、ペナルティはクルセイダーズより多い13回でした。コンディションが悪かったとはいえ、いまひとつ煮え切らない感じの試合が続く今季のブルーズ。しかも、FBザーン・サリヴァンがハムストリングスのあたりを痛めて早々に交代するという不安材料も抱えることになりました。

王者に明るい兆しも

一方の王者クルセイダーズは言うまでもなく、泥沼から抜け出せないままとなりました。次節は3月29日に好調チーフスとの対戦で、いばらの道は続きます。ブルーズ戦も防戦一方でしたし、たまのオフェンスも可能性を感じさせる場面は試合開始早々にゴールラインに迫った場面以外はほとんどありませんでした。特にラインアウトの成功率が50%を下回ったのは悲劇的と言えます。

しかし、ブルーズのだらしなさも手伝ったものの、好材料もあったと思います。タックルミスは多く、ペナルティやカードを受ける場面もありましたが、特にゴール前のディフェンスでは堅牢さが目立ちました。細かいところでは、前節初先発だったSOライリー・ホヘパのプレースキックが改善されていました。前節は比較的簡単な位置からの最初のPGを外したりしていましたが、今節は蹴った後も顔を上げないゴルフのようなルーティンを導入して何本も成功していました。全体として多少の明るい兆しも見えていて、ロブ・ペニーHCの「結束力とプライドに希望を見出している」との試合後のコメントもあながち強がりではないように思えました。

ハイランダーズ、あと一歩

さて、チーフスーハイランダーズ戦の方はハイランダーズが前半にイエローカードを2枚(CTBタニエル・テレアは後半にレッドカードに格上げ)受け、チーフスが3トライを奪ってハーフタイムを迎えました。後半もチーフスが1トライを追加して28ー0となり、そのまま一方的な試合になってしまうかに思えましたが、そこからハイランダーズが逆襲。59分にモアナ・パシフィカから移籍した期待のウィング、ティモシー・タヴァタヴァナワイがゴールに飛び込んだの皮切りに、3トライを返して驚異的な追い上げを見せます。しかし、最後の攻撃はターンオーバーとなり、惜しくも及ばずとなりました。随所にいい所は見られるものの、今一つ波に乗れないハイランダーズですが、次節は首位ハリケーンズをホームに迎えることになります。

そのハリケーンズは今節、メルボルン・レベルズを54ー28で破り、全勝で首位をキープしました。モアナ・パシフィカはACTブランビーズに60ー21で完敗し、2勝3敗となってしまいました。次節はブルーズと対戦します。

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